検診

当院で可能な検診

大腸がん検診(便潜血検査)

日本では「食の欧米化」で大腸がんが増加しているといわれていますが、検診受診率が低いことも一因です。医療費の高いアメリカでは、手痛い出費を防ぐために検診(大腸カメラ)を受けるので、大腸がんは減少しています。
便潜血が陽性だったら大腸がんの可能性があるということです。大腸がんの90%はポリープが原因です。5㎜程度の小さなポリープを見つけることにおいて大腸カメラより優れた検査はありません。もしポリープの中にがん細胞が見つかったとしても、粘膜内にとどまっていればその時点で治癒となります。つまり、大腸がんは発見しやすくて「予防できるがん」なのです。今の世の中は「大腸がんで死んでしまうのはもったいない」時代です。

肺がん検診(レントゲン検査)

肺がんは、がんのなかでも治療成績が悪いです。治療が期待できるような早い段階で発見されにくいからです。しかし直径2cm以下ならば80%以上は治癒します。最晩年まで受け続けてほしい検診です。

前立腺がん(採血検査)

部位別の癌(男性)の中で患者数が最も多いです。言い換えれば、「すぐには死なないけれど病気で悩む年月が長い癌」ということです。時には10年以上に及ぶ闘病となります。検診で発見された場合の約60%は早期のがんですが、自覚症状が出てから発見される場合の約40%はすでに他の臓器に転移しています。余生を前立腺がんで悩まないようにするため、高齢者にとっても意義のある検診です。

ピロリ菌抗体の採血検査

名古屋市在住で、乳幼児との接触が多い世代(20歳以上39歳以下)が対象です。(名古屋市のHP参照)

日本人の胃癌の99%はピロリ菌陽性の人ですから、胃癌は感染症といえます。ピロリ菌は5歳までに家族(親)からうつります。現在20歳台の10%の人が感染しているといわれています。将来の自分と自分の子の胃癌を防ぎましょう。
(検査が陽性の場合は、胃カメラが可能な病院へ紹介となります)