当院で実施可能な予防接種

- 帯状疱疹(シングリックス・ビケン)(公費助成あり)
- インフルエンザ(季節性・高齢者)
- 高齢者肺炎球菌(23価肺炎球菌ワクチン:公費助成あり)
- 二種混合(DT)
- 日本脳炎(2期)
- MR(麻疹・風疹)※
- 水痘(みずぼうそう)※
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)※
当院では、ワクチンを常備しておりません。予約時に発注となります。体調不良などで接種日変更は可能ですが、予約されたワクチンは、必ず接種をお願いします。
※麻疹・風疹・みずぼうそうの定期接種、おたふくかぜの任意接種は、小児科をお勧めします。
肺炎球菌ワクチン(名古屋市HP)
ワクチンはそれぞれ特徴と種類があり、打ち方もいくつかあるため、逆に迷ってしまいます
シンプルに提案をするならば、以下となります
プレベナー20(自費12000円)
- 2回目はプレベナー20をお勧め
- これ1回でも悪くない(1回しか打ちたくない人など)
65歳未満
- とりあえず、プレベナー20を打っておく 65歳を過ぎたら、その時にニューモバックス(助成)を考える
65歳以上
ニューモバックス接種済の方 → プレベナー20で終了
ニューモバックス未接種の方
- ニューモバックス(助成)を接種し、その1年後にプレベナー20を接種して終了
- プレベナー20を接種して、0.5~4年後にニューモバックスを接種して終了
- プレベナー20を接種して終了 助成を使用しない
- ニューモバックスを5年間隔で2回以上接種(2回目からは自費)
高齢者の5%は、鼻腔や喉の奥に保菌しています
子どもは無症状で保菌していることも多いので、孫と接触する人は注意が必要です
侵襲性肺炎球菌感染症による死亡率は20%と高く、その患者さんの70%は65歳以上の高齢者です
そして 肺炎球菌の感染症はワクチンで予防できる病気の一つです
帯状疱疹(名古屋市HP)

帯状疱疹が増加しています(グラフ)
水ぼうそう(水痘)に罹った後、ウイルスは宿主(あなた)の神経根(免疫がとどかない都合の良い隠れ家)に潜んでいます。その後も身近にいたウイルスに知らぬ間に出会っていたので、その都度免疫が強化されていました。2014年から水痘ワクチンが定期接種となり、ウイルスと出会う機会がなくなり抗体価が下がり、コロナ禍のストレスや体力が落ちた時に体内のウイルスが再活性化して帯状疱疹となります。
帯状疱疹後の神経痛(PHN)
実態は「皮膚炎を伴う末梢神経炎」なので、神経痛になると残りの人生がつらいです。服を着るのに20分かかり、そよ風にあたることもできなくなります。見た目にわからないので周囲の人から理解が得られないと、家庭にも暗い影を落としてしまいます。

予防する手段はワクチンのみで、2種類あります(表)
「ビケン」小児に使用する水痘生ワクチンです。2016年から帯状疱疹予防として認可されています。
「シングリックス」は帯状疱疹を予防する目的に開発されたワクチンで、生ワクチンではありません。
費用を抑えたい、副作用を避けたい、1回で接種を終えたい方は 予防効果・期間に限りがあることを理解して「ビケン」を接種してください。アメリカではシングリックスを公費接種(無料)しています。なお、自分が水痘にかかったかわからない場合、水痘の抗体価を確かめることなくワクチンを接種して差し支えありません。