ビタミンC ―いったい私はあの檸檬が好きだ―

サルとヒトとモルモットは体内でビタミンCを合成できません。モルモットには専用ペレットが必要なように、果樹の上で生活をしない我々は、ビタミンCを意識的に摂らなくてはいけません。 
というわけで、種からレモンを育ててみました。ビールにレモン汁を垂らして飲むためです。これに焼き魚と大根おろし、豚の生姜焼きがあれば、栄養素として完璧です。
柑橘類は種から育てることができます。太った種を選んでねぶってぬめりを取ります。ぬめりは糖質なので、そのままだとかびてしまうからです。種の皮をむきます(発芽率があがります)。湿らせたキッチンペーパーに挟んで、ジップロックの中に入れて、冬なら床暖の上に置いておくと発芽します。一つの種から芽が複数本でたりします(多胚性)。大きな芽が親のクローンだそうです。小さな芽は新種かもしれません。楽しくなり50個ほど種をなめてしまいましたが、種から育てる場合は実生(みしょう)といい、実がなるまで10年以上かかるようです。10年前に始めればよかったです。